アウランガバード


アジャンタ:ムカつきチカン野郎


アウンランガバードから公共バスで、かの有名な石窟寺院があるアジャンタへ
行くにはアジャンタ村で一度バスを乗り換えなければいけない。
アジャンタ村は小さな村で、ツーリストであるKIKIがその地に降り立つと
土産物屋の兄ちゃん達が帰りに自分の店に寄ってけと群がる群がる。

そのうちの一人
"ナカムラ"と名乗るインド人の兄さんは石窟寺院に向かうバス
にまでKIKIを自分の土産物屋によらすべく一緒に乗ってきて隣に座り商売熱心さ
を見せつけてくれていた。ま、そんな奴に「悪いから帰り店にに寄ってあげよう」
とかの気弱な優しい心はとうになくしてますが。
そのバスは地元の人も乗ってるローカルなものだが、乗客は数えるほどしか乗っ
てなくがら空きであった。ちなみに3人がけの席の窓側にKIKI、一人分空けて
通路側にナカムラが座っていた。

途中フト気がつくと窓側のKIKIの脇の下をくすぐるお手手が存在。
何よいやんくすぐったい・・・ってチカンじゃねーかっ!
乗ってたバスは窓と背もたれ側面の間に10p程の隙間があり、後ろの席の野郎は
そこから必死で手をのばしているのだ。
反射的に振り向くと後ろにポツリと一人で座ってたこ弱そうなオヤジが手を
引っ込めてる
のを発見!こんながら空きで
めっちゃ誰が屁をこいたかまでクリア
に分かる状況で
ワタクシの胸を触ろうとしたのですかっアンタ!

ムカッときて振り向いて0.5秒後にはKIKIは思わずそのオヤジのど頭を
どつき始めていた。
バシバシバシッと3連発。もちろんおもいっきし。
その後まずは日本語で
「触るんじゃねーよっボケッ」とかましてから
英語で諸注意。声より先に手がでてしまった・・・。原始的やわアタシャ。
オヤジはもちろん数少ない乗客も唖然としていた。隣に座るナカムラも
アワアワして「あ、あの僕は決して触らないから…ね。ね」って
当たり前じゃドアホがっ

ナカムラはその後私を慰めるべくか
「次そんなことがあったらそんな過激な行動に出ないで僕に相談してねっねっ」
と語っていた。アンタなんかに言ってもあんまり埒があかんと思うがなー。

※インドでは人に手をあげるのって結構しちゃいけない行為らしく、手をあげた
 人がやり返されたり、周りの人からもボコボコにされる事もあるそうです。要注意


+ i +  アウランガバド→アジャンタは50Rsぐらい。行きは乗り継ぎ含め2h40m
帰りは直通のバス乗って3h。

これがアジャンタ外観でっす。ちょいわかり辛いか(^-^;)

アジャンタ:日本の人口減少についてのKIKIの考察

アジャンタの石窟寺院はスゴイ。絵も細かく描かれてるし、規模もでかい。
エローラと合わせて考えると自分で自由に見て回れるのも含め、去年見た中国は
敦煌の莫高窟よりはるかに魅力的でよかった。フラッシュをたかなければ写真も
撮れちゃうしって三脚持ってってなかったので、窟の中は暗いからそんなに
撮れてないけど(^^ゞ

なんとなく何も考えずにガイドを付けずに歩き方の説明部分をちぎってそれを
手に一つ一つの屈を覗いていく(量多かったけど時間だけはあったし)
当たり前だがそんなに詳しく書いてないから、細かいトコの意味合いまでは
分からない。別にケチるつもりはなかったので失敗したかなぁって思ってたら
日本人のご夫婦に付いていた日本語を話すインド人ガイドが、かわいそうだと
思ったのか何なのかKIKIの手を引っ張ってくれて一緒に解説を聞かせて
くれた。ご夫婦はイヤな顔こそしないけど高いガイド料を払っているだろうし
慎み深く、遠慮がちで、人の気持ちをバッチリくめちゃうKIKIは
なるべく一緒にならないように回ることにした。

それでも別の窟では戸口で見張りをしているインド人兄ちゃんが解説して
くれた(チップ要求されるのかと思いきやただの親切だった)。
1番の見どころと言われてる16窟では出版社からここの写真集を出すという
日本のカメラマンのおじさまがスッポットライトをインド人に当てさせながら
撮影してはって、何故か知らんがそのおじさままで手を止めて
「そんなガイドブックじゃロクなこと書いとらん!もったいない」
と怒り気味に(コワイ)その窟の見所をかなり詳しく解説してくれた。
しかも係員に立ち入り禁止の鎖をはずさせ、スポットライトまで当てくれての
解説だった。ありがたや…。お礼にご本は本屋で立ち読みしますね。

一通り見終わって帰りのバスまで時間があったので(この日はここしか観光
しない予定だったので)スケッチブックを広げてつたない絵をかきかきした。
通りすがりの人がジ〜〜〜っと観察してくのは慣れてたけど、超ペラペラ話
かけてくるインド人兄さんがいたのには参った。
通りすがりのインド人が興味深々に色々質問してくるのはよくあること。
名前とか何してるとかインドのどこを旅したとかはよく聞かれる。
が、今回の新手は
「何故日本の人口は減りつつあるのか?」
と青年討論会のお題のような質問をなげつけてくるのだ。

絵はほとんど描けてたし、面白そうなお題なので話してみることにした。
「今の日本は教育費がめっちゃかかんねん」
「でも日本はお金持ちだろ?子供を育てる金ぐらいはあるだろう?」
「一人の子にかける費用はかなり莫大。最近は不況で仕事を失う人も多いし」
「でも人口が減っていくのはかなり大きな問題だ。金がないといっても
 インド人ほどでもないだろう」
「今の夫婦は子供だけに時間を沢山とられるのがイヤなん。自分の時間を
 大切にしたい人が多いねん」
「どうして?何が大切なの?理解できない」
「そうやねぇ。私だって結婚してるけど子供はいない。子供より今のトコ
 こうして世界を旅する方が大切。そうゆう考えの人が多いんやできっと」
兄さん納得いかねーって顔。そりゃそうだ。日本の沢山お年を召された方達も
そうなのよん。まぁKIKIの英語は拙いので、はたしてどこまで彼に理解
してもらえたか。
それにしても通りすがりの外国人にこんな話を急にふってくるインド人って…。

うっこのページめっちゃ長いし…よ、読んでやってね
アジャンタの壁画、うっとりよー

エローラ:アショカはいいやつか!?

アウランガバードでは宿にはりついているアショカとゆうインド人のオート
リキシャの運ちゃんが、エローラ&市内観光をリキシャをチャーターしないか
と勧めてきた。彼は英語はもちろん仏語、西語、カタコトの日本語等々を操る。
そしてよくありがちに様々な国の言葉で
「彼は親切です。おかげで
楽しい旅になりました」
っていっぱい書いてあるノートを持っていた。
「わたしはいい人です。他のインド人のように決めた額以外はバクシーシ
は要求しない。」
ご本人も力説していた。言い値は高かったけど旅も終盤、思ったよりお金が
浮いてるし、絵を描いたりするのにジックリ待ってもらいたいし…
てなワケで彼のオートリキシャを1日チャーターした。
さてさてほんまにいい人なのでしょうか?

すると当日の朝いきなり「もっと値下げしてもいいんだけど…」なぁんて
インド人らしからぬディスカウントをいきなりしてくる。
「へ!?」正直ビックリしたけど
「ムっ臭うな」とアショカに確かめると
「一人でチャーターって言ったけどもう一人客を捉まえた。一緒にまわって
もらえないか?」とのことだった。
うーん。絵を描きたい(たいしたもんじゃないけど)って言ったのになぁ。
「相手が私が絵を描く間とか待ってられるんやったらええよ」と言ってみると
相手のスウェーデン人の兄さんは「それでもいいよ」って。

この兄さんはいい人で、言葉通りKIKIが絵描いてる間は待ってくれたり
したけど気持ち的にはやっぱ落ち着かなかったや。兄さんなんて書いてるけど
彼はヒゲぼうぼうなので年いってるように見える。彼と一緒に回ってると
「どうゆう関係?」と聞いてくるインド人多々。いちいち説明するのが面倒
なので兄さんは途中から
「親子だ」と言ってた。
反論するのがいやなのかインド人達は「ふーん」と納得してた。
・・・んなワケないやん。納得すなーっ

で、何の話だ(笑)?そうそうアショカだ。バクシーシは要求しないと彼自身も
かつてのお客さん達もノートに書いていたけど、もちろん嘘だった。
ツアー終わった後は何か日本のプレゼントくれーってしつこかったし、
(観光とかは色々ちゃんと連れてってくれたので問題なし)
会った初日もサングラスのビスを直しに眼鏡屋に行くついでに土産物屋にも
寄って15Rsとゆう約束で乗り、土産物まで買ってやったとゆうに50Rs要求して
くるし(当然払わんよ)。別に超悪い人じゃないけど、そんな色々な人が
ノートに書き記してる程いい人でもないような…(何人かの日本人は名刺をはさんでた)

そんでエローラ自体はほんとすごかった。
岩を彫ってよくこんなに作れるなーって感動したわよん。

ここもまためっちゃ暑く、見て回るうちにヨロケテきました(^-^;)
第12窟辺りの石仏 結構ボインちゃん?(笑)

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